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Miniature Garden -前編- レビュー

Miniature Garden -前編-

 

Miniature Garden -前編-について(作品概要)

Miniature Garden -前編-は天使によって様々な種族が悪魔達から
保護されている世界で、色々な種族から依頼を受けている主人公・クレハが
依頼を通じて多種族と交流を行っていきます。

 

そして、多種族との交流を行ううちに、世界のある掟に対し、ある想いを抱きます。
その想いを持ったことから、様々な混乱、世界の仕組みの謎に迫るような事件に
巻き込まれていく事になる、18禁・陵辱重視・難易度本格派の
エロRPG作品になります。

 

アクション要素を含んだシンボルエンカウント的なフィールドや
弾数式による戦闘、パートや行動キャラ選択により複数の戦闘スタイルなど
アクション要素を含んだ独自システムが非常に良く出来ているRPGです。

 

エッチシーンは敗北による陵辱シーンの他、
イベントでモブキャラが犯されたり、仲間同士で百合のような
シチュエーションが中心になります。

 

Miniature Garden -前編-の長所

Miniature Garden -前編-の良かったところや
独創的だと感じた点について紹介していきます。

 

アクション要素を含んだ戦闘マップ

本作品はシンボルエンカウントを採用しているエロRPGですが、
特殊なシンボルエンカウントシステムを採用しています。

 

本作品は敵が登場する戦闘エリアに入ると
自分が動かない限り、敵が動くことはありません。

 

ターン式のような感じで進行が進み、自分が動くと敵が動く。
敵の視界に入らなければ、敵が襲ってくるといったこともありません。

 

さらに、味方は遠距離攻撃を指定回数使用可能、
SPを使って特殊な効果をもたらしたり、
より強力な遠距離攻撃を行うこともできます。

 

うまく遠距離攻撃を使うと、戦闘に入る前に敵へダメージを与えられ、
有利な状態で戦闘に入ることも可能。
一部敵を除き、遠距離攻撃やSPを使ったスキルで、戦闘に入らず
敵を撃破することも可能です。

 

また、マップ上のトロッコや石などのギミックを上手く敵にぶつけることでも、
戦闘無しで敵を撃破することができます。

 

シンボルエンカウントにアクションRPG的な要素を組み込むことで
戦略性を高めているシステムが非常に良く出来ている印象を持ちました。

 

ガンシューティング要素を含む弾数式の3タイプ戦闘

シンボルエンカウントにアクション的な要素を含んでいる上に、
戦闘ではガンシューティング的な要素を含む弾数式の戦闘を
採用しています。

 

さらに、この戦闘については、最終的に3人のキャラが登場し、
キャラそれぞれ特徴的な能力を所持していたりもします。

 

本作品では、基本攻撃を行う時に弾を使います。
3人のキャラが仲間になりますが、いずれも弾があるかぎり常に攻撃は可能。
弾補充のゲージが溜まることにより、弾が補充されていくほか、
通常攻撃や技を使用すると敵のスタンゲージが貯まり、
スタンゲージが一杯になった敵は一時的に動けなくなります。

 

さらに、弾補充用のゲージとは別に戦闘中はSPが貯まります。
SPが溜まると弾数に関係なく、攻撃する技を使えたり、
回復行動を取ることができるスキルを使うことができます。

 

また、終盤まで、主人公クレハを中心に3人のキャラクターを
入れ替わり操作していきます。各キャラそれぞれ、少しずつ特長が異なります。

 

主人公クレハの場合は、装備している銃のタイプによって弾数の貯まり方に
変化があったり、大きく弾数が変わったりします。
また、一部エリアでは相棒の妖精がオート行動で回復や攻撃を行ってくれます。

 

途中で操作することになるサキュバスキャラは、
SPとは別に魔力ゲージのようなものがあります。
魔力ゲージとSPを消費することで大きなダメージを与えることができたりします。

 

終盤操作に登場するエルフキャラは残っている弾数によって
追加効果のある技や、敵を倒した時に弾を補充するといった戦闘が可能です。

 

物語終盤には、これら3人のキャラをうまく活用して行動しなければ
ならないようなステージも登場するため、うまく個性を出していると同時に、
各キャラが活躍できるようなステージも用意してあり、
独自性のある戦闘とそれをしっかりと活かしているステージ作りのある
エロRPGになっています。

 

詳細設定が可能なAIシステム

主人公クレハを操作する時、半分ぐらいのステージで
相棒の妖精ルナが行動をともにしてくれます。

 

妖精ルナは自動行動を行ってくれるAIキャラクターですが、
AI行動を大まかに設定することができます。

 

このAI行動の設定が非常に細かく、プレイスタイルや攻略に
大きく影響できるのが面白かったです。

 

AI行動はメニューから設定することができ、
定期的に行う『常駐タイプ』以外、3つの起動タイプを
選択することが可能です。

 

起動タイプでは、『起動条件』と『発動スキル』を選んでいきます。
起動タイプでは、『クレハのSPが●●以上』『クレハがアイテムを使用』
『クレハの体力が●●%以下』などクレハの行動や現状に応じたものから
『戦闘開始直後』『ルナのSPが●●以上』など、多彩です。

 

●●以上といった設定項目は、自由に数値設定はできませんが、
SPが2500以上、SPが5000以上といくつかパターンが用意されているため、
イメージに近いものも設定しやすいです。

 

設定できるスキルも、敵単体攻撃や敵全体攻撃、
クレハの防御支援や回復など、多彩です。

 

ですので、SPが2500以上になったら回復魔法を使うなど設定しておけば
こまめに回復してくれたりもしますし、逆にSP2500以上で攻撃技を使うように
設定してあげるとガンガン攻撃していくようなスタイルで行動してくれます。

 

プレイスタイルや戦況に応じたAIの設定も楽しい作品でした。

 

収集的なコスプレ要素

Miniature Garden -前編-では、主人公のみ装備品が
立ち絵イラストに反映されるようなコスプレシステムを採用しています。

 

装備品はアイテムショップで販売されている他、
各エリアにいる敵を全滅させると、全滅ボーナスという形で
装備品を作成できるようになります。

 

立ち絵はイラストに反映され、破損差分などもあります。
コスプレによって起こるイベントやエッチシーンはありませんので、
収集やりこみよりなシステムになっています。

 

Miniature Garden -前編-の短所

Miniature Garden -前編-のマイナス点やもう少し改善が欲しかったことは次の通りです。

 

前編的な位置づけの作品

本作品はタイトル『Miniature Garden -前編-』にある通り、
前編的な位置づけの作品になっています。

 

物語としてはキリの良いタイミングで終了していますが、
まだまだ続くような終わり方で終了しています。

 

前編といっても、第1部終了的な感じで終わっているので、
中途半端な終わり方とまではいかない、良い終わり方はしていると思います。

 

ですが、続編があるような終わり方の作品が嫌いな人は
注意が必要な作品だと思います。

 

前半と後半のテンポの違い

Miniature Garden -前編-は前半は同じような内容の依頼を受けていくような形、
後半は一気に一本道で色々な展開が来るような作品形態になっています。

 

前半は基本的に特定のマップへ行き、
ザコ敵殲滅系のイベントが続きます。

 

物語に関係ないサブクエストのようなものは少なく、
コスプレさえしなければお金も不足することはあまりないので、
どうしてもメインクエストを連続して進めていくことが多いです。

 

そのため、どうしても同じようなイベントで、かつザコ敵殲滅という
少し手間に感じるイベントが続くため、
マンネリ化を感じてしまう可能性があるかと思います。

 

ですが、中盤に入ると一気に物語が流れていくような素早いテンポに変化し、
前半に出ていた伏線が謎をとくように消費されていき、大きな展開を迎えます。
また、一気に敗北エッチなども増えていきます。

 

もし、1〜2時間経過して少しマンネリ的な依頼を感じたとしても、
3時間ぐらいから始まる一本道のメインストーリーまではぜひプレイして欲しい、
尻上がりな作品だと思っています。

 

アクション的なパート・判断の多さ

戦闘の弾数管理、アクション要素もあるシンボルエンカウントに加え、
敵に見つからないように移動しなければいけないといったステージも本作品にはあります。

 

そのため、一般的なRPGよりもアクション的な要素やパズル的な要素が多く、
頭を使う必要がある作品になっています。

 

そのため、アクション的なパートや細い判断・注意や警戒が苦手な人、
単純にエロ目的だけでプレイしていると、少し煩わしさを感じてしまうかもしれません。

 

敗北時にはイージーモードなどに変更する機能もついていますが、
何が何でもノーマルモードでやりたい場合はある程度頭も使ってプレイする必要がある
作品ですので、サクサク進む期待はあまりしないことをオススメします。

 

Miniature Garden -前編-をおすすめする人

  • 頭を使って色々と判断していく要素のあるゲームが好きな人
  • 独自性の高い戦闘システムが好きな方

 

Miniature Garden -前編-をおすすめ出来ない人

  • エロシーンだけさっさと見たいという方
  • オーソドックスなシステムの戦闘やRPGが好きな方
  • アクションやガンシューティングのような作品が苦手な方

 

まとめ

 

81点
序盤はできることの幅が狭く息苦しさを感じることもあったが
中盤以降の追い込みや伏線消費が非常に良かった作品!


ゲーム性 コンセプト
シナリオ コンセプト
エロさ コンセプト
独自性 コンセプト
コストパフォーマンス コンセプト

 

独自性の高いシステムと序盤で感じた違和感が後半に紡がれていく
シナリオ展開のレベルが非常に高く、アクション製のある独自システムの
好みがマッチすれば非常に楽しめるエロRPGだと思います。

 

序盤の進行が少し単調気味になるため、システム面が合わないと
少し窮屈に感じてしまうかもしれませんが、後半の一気に流れこむシナリオは
窮屈さを忘れさせてくれる、ダークファンタジーよりな展開は
非常に面白い展開でした。

 

個人的には、もう少し序盤の物語進行も
後半のように色々な勝利条件・戦闘方法が
取れるような仕組みになっていると、
マンネリ化が少なく、後半までモチベーションを保ちやすかったと思います。

 

プレイ時間は5時間〜8時間ぐらい、
エッチシーンは全20種類

 

エッチシーンは差分あり・シーンも長めで、
一つ一つのシーンは丁寧な印象を持つ作品です。

 

中盤以降のシナリオがかなり暗くなるので、
鬱になるような展開が苦手なプレイヤーさんも注意です。

 

サンプルCG

Miniature Garden -前編- サンプル1

 

Miniature Garden -前編- サンプル2

 

Miniature Garden -前編- サンプル3

 

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作品情報

制作サークル・メーカーさん:
さん

 

プレイ時間目安:
・中編(6.5時間)

 

価格(レビュー記載時):
・1620円

 

難易度:
ちょいムズ!

 

ボイスの有無:
ボイスなし

 

やり込みシステム:
・エッチシーン回収
・コスプレアイテム収集

 

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同人パッケージ版
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