原石のセカイ レビュー
原石のセカイの概要
原石のセカイは義母より西の天文台へ手紙を届けるように
頼まれた主人公が、天文台へ向かうために冒険を行っていく
美少女主人公・セクハラ系陵辱エッチ重視なエロRPG作品です。
プレイ時間は2時間ほどの短編作品で、オーソドックスなシステムのRPG。
体を触るようなセクハラ系のエッチシーンが中心の珍しいRPGです。
原石のセカイのゲームシステム
原石のセカイは、オーソドックスなターン形式を採用したRPGです。
シンボルエンカウントを採用、敵・味方1対1のバトルが楽しめます。
主な特徴的システムとしては、以下があげられます。
天然結晶とエーテルの欠片
原石のセカイでは、主な魔法を覚えるために
魔法の書が必要になります。
魔法の書はイベントやボス討伐をする以外に、
収集家ケーシャがやっているお店で、『エーテルの欠片』という
アイテムと交換することでも手に入れることができます。
ケーシャのお店では、終盤まで使用できる回復魔法や
異常状態付与魔法が覚えられるアイテムと交換できるため、
『エーテルの欠片』を集めることが本作品の
重要な攻略ポイントにもなってきます。
そして、この『エーテルの欠片』を手に入れるために
重要なものが『天然結晶』です。
エーテルの欠片は『宝箱から取得する』方法と、
『ザコ敵が落とす天然結晶を使って確率で取得する』方法の
2種類があります。
ほとんどの敵は、戦闘を行うと一定確率で天然結晶を落としてくれます。
この天然結晶は使用することでランダム判定が行われ、
判定がうまく成功になると、『天然結晶』が『エーテルの欠片』に変化します。
(判定失敗時は天然結晶がなくなる)
天然結晶がエーテルの欠片に変化する可能性はそこまで高くありません。
一方で、序盤の敵も終盤の敵も、天然結晶を確率で落としてくれます。
序盤のザコ敵で天然結晶をたくさん稼ぎ、個数で成功確率を上げるか・・・。
セーブ&ロードを繰り返して少ない数でエーテルの欠片を集めるか・・・。
技を取得するために、プレイヤーの性格に合わせた
交換用アイテムの収集が求められます。
属性・異常状態付き攻撃魔法
RPGでは、敵の属性弱点を突き、大ダメージを与えることや、
異常状態にして戦闘を有利にすすめることが重要になると思います。
ですが、本作は魔法の数が少なく、
属性魔法と属性付与が一緒になっています。
一例を言えば、相手を睡眠状態にさせたい場合、
『静寂(水ダメージ+まれに睡眠)』という魔法を使う必要があります。
そのため、時には敵の弱点よりも異常状態を付与できる可能性のある
技を多用したほうがいい場合もあります。
属性特攻だけではなく、異常付与も判断しながら戦う必要のある
戦闘判断が求められます。
原石のセカイの長所
原石のセカイの良かったところや独創的だと感じた点について紹介していきます。
会話を注意・省ける、短編作品としての配慮
本作品ではメインストーリーのイベントが始まるときには
「イベントを飛ばしますか?」というスキップがでます。
また、少し長い戦闘を含むサブイベントやエッチイベントを伴う
キャラクターの会話では、事前に戦闘がある予告、エロを受け入れるか否かの
選択肢が登場します。
時間が限られるゆえに短編作品を探している人にとっては、
こういうセーブできない会話シーンなどを簡略化してくれる機能は
嬉しいポイントだと思います。
小物を調べた時の反応の多さ
原石のセカイでは、家の中にある壺などから
アイテムが手に入ることも多いため、街などのいたるところを
調べることが多くなります。
その際、アイテムがないようなオブジェクトを調べた場合には、
特になんの反応もない作品がエロRPGでは多いです。
しかし、原石のセカイでは、宝物がないオブジェクトを調べた場合も
メッセージが表示されることが多いです。
例えば・・・
「黒猫のツメでボロボロにされている」-道具屋・猫の近くにある服
「女性向けの靴やブーツが並んでいる」→靴屋の棚
「飲み水は清潔に保たれている。」→村の井戸
何度も同じ表現が使われているものも多いですが、
細いものにも調べた時の反応を表示させるように設定しているのは
小さいことながら、丁寧な作りへの挑戦を感じさせてくれて、
いいこだわりだなーという感じがしました。
隠れたように配置されている宝箱
原石のセカイは、宝箱の配置にも注目できるポイントがあります。
エリア端の見えやすい位置に宝箱がおいてあることも多いのですが、
木の裏やメインの道から外れているような場所など、
わかりにくい場所での宝箱がたくさん置かれています。
そのため、ちょっと見にくい場所にあるような宝箱を
見つけるような楽しみがあり、細い楽しみができました。
原石のセカイの短所
原石のセカイのマイナス点やもう少し改善が欲しかったことは次の通りです。
説明不足による世界観やキャラのつかみにくさ
全体的に設定説明や伏線が省かれているため、
主人公にどのような過去があったのか、登場人物ひとりひとりが
どういう立場の人間なのかという背景がわかりづらい印象を受けました。
一人ひとりの役割は非常に良く出来ている反面、
各キャラクターの立場を雰囲気で伝えている様子が多く、
突然の登場や詳細までのキャラクター認知がしにくいような感じがしました。
例えば、途中で登場するキャラクターに「主人公の兄」みたいな
キャラクターがいるのですが、ほとんど主人公と兄の過去の絡みが
紹介されていないため、なぜ兄を慕うのか、なぜ兄がそこまで心配するのか。
過去にどのようなことがあったのかという背景が掴みきれず、
展開に、どうしてそうなったのかな?
という疑問点が残ってしまうような印象がありました。
もう少しその世界がどのような世界なのかを見せるような
イベントを配置してくれたり、他登場人物がどういった性格で
どういう立場があり、どういった背景でその行動を取るようになったのかが
明確になると、シーン一つ一つに集中できて、
より良く見える感じがしました。
消化不良不足に見えてしまう世界観
ひとつ上の説明不足に関連すると思いますが、
世界観が一般会話による想像のみに収まってしまっているため、
本作品の最大の目的である「西へ手紙を届ける」という点についても、
どうして届けるのか?という点が少し曖昧になってしまっている気がしました。
加えて、町中ではならず者のような性格になる人々が多いような
会話が多い反面、実際に行動しているような人達は少なめ。
戦争や宗教のようなお話が出る一方で、
エンディングとかには全く絡んできていないため、
やや消化不足感に繋がってしまう可能性があるように感じられました。
世界観をしっかりした中で短編に納めた結果に出てしまった問題かもしれませんが、
もう少し使わない設定は表に出さないで上げたほうが、
短編としてはスムーズになってよかったのかなぁーという感じがしました。
絶頂描写のないエッチシーン
エッチシーンは4キャラクター、一部キャラ複数別シーン、
会話中心(一部描写)という形で展開されていきます。
傾向としては主人公が抵抗できない・抵抗しにくい状態で
体を触るみたいなセクハラ系に分類できるシーンが多いです。
そのため、射精や絶頂というシーンは殆ど無く、
女性器へもう少しで触るのかと思ったらそのまま終わりといった
シーンも結構な数あります。
それゆえ、絶頂・射精といった瞬間を描いているシーンは少なめ。
どちらかというと、セクハラに特化したエロシーンという
認識で検討したほうが、事前イメージと大きな違いを感じることが
少ないんじゃないかなと思います。
原石のセカイをおすすめする人
- しっかりした戦闘があるRPGを楽しみたい方
- セクハラ的なエッチシーンが好きな方
- 隠し宝箱などを見つけるとワクワクする方
原石のセカイをおすすめ出来ない人
- レベル上げや考えながら行う戦闘が面倒な方
- ストーリーのちょっとした違和感をよく感じてしまう方
- 本番や射精といった描写が好きな方
まとめ
70点
細い点まで丁寧さを感じる点が多くゲームとしては楽しめるが
もう少しエロ・ストーリーの見せ方に厚みがあると入りやすかった
ゲーム性 | |
---|---|
シナリオ | |
エロさ | |
独自性 | |
コストパフォーマンス |
エロシーンの絶頂描写が少ないゆえに
少しエロシーンが弱く感じてしまったり、ストーリーの補足が少ないゆえに
説明不足感が出てしまったりした点が少し残念な点があるエロRPG。
一方で、オブジェクトを調べた時の反応や、宝箱の配置方法など
非常に光る点が多いという本編周りの丁寧さやゲームバランスのセンスも
感じられる作品制作の丁寧さもあるエロRPG。
丁寧さが本編やエロシーンのラインナップまで行き届けば
非常にレベルの高い作品に仕上がりそうな作品にも感じられたのが残念。
戦闘とかのバランスはいい感じに整っているので、
もう少しシーンやもう一歩踏み込んだエッチシーンが追加されれば、
かなり遊べて万人がエロく感じるエロRPGになってそうなのになぁ……
という感じを受ける、惜しさを感じる作品でした。
サンプルCG
作品情報
制作サークル・メーカーさん:
つむぎねのさん
プレイ時間目安:
・短編(2時間)
価格(レビュー記載時):
・864円
難易度:
ふつう!
ボイスの有無:
ボイスなし
やり込みシステム:
・エッチシーン回収
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