ロマンス・オブ・ファンタジー クロスレビュー

ロマンス・オブ・ファンタジーは、普通のロールプレイングゲームとは一味も二味も違ったゲームです。恋愛に関心を持っている人に向いています。主人公は男性なので、主人公を自分に置き換えながら遊ぶことで、より深く楽しむことができます。創造力に自信のない人にとっては攻略することが難しいのですが、創造力が逞しい人にとっては素晴らしい世界観を持ったゲームであることが分かります。

ただ、女性に対して一定の厳しさを持って接するようにしていないと、なかなかゲームを進めていくことができません。敵の女性キャラクターは、主人公をたぶらかそうとして、さまざまな攻撃を仕掛けてきます。それを上手に回避できるかどうかが重要なポイントです。

こちらの作品は販売日が2011年の4月30日、2014年現在から見ると3年前に販売された作品となっております。
僕の記憶が間違っていなければ確か2011年ごろには同人エロゲ界隈でRPGというものは、あまり流行っていなかったような印象を感じていました。
そんな時期にリリースされたのがこちらのロマンス・オブ・ファンタジー。
ストーリーは平凡な村の青年の主人公が要するに世界を救う、みたいな感じの王道なものとなっておりますが
その良い意味でありふれたストーリーの中にエロの要素が入ってくるところがこの作品の魅力のひとつでもあります。
戦闘中に一定ダメージで敵キャラの服が壊れる「アーマーブレイク」システムや性欲が一定以上溜まっていると
宿屋で夜に仲間に手を出せたり、あるいは風俗に行くこともできます。
そしてこの作品が最も偉大だと思う部分は、この作品が大きな人気を博したことによって
同人エロRPGというジャンルがより広く知られ、制作者も多く生まれるようになったことなのではないかと思います。
これ以降、個人的な感想として、同人のエロRPGをたくさん見るようになった気がしますし
ダウンロードサイトの広告なんかでもエロRPGを推した広告を数回見るようにもなりました。
そうした流れを生み出したことから、エロRPGの歴史に名を刻むゲームの一つになるのではないかと、僕は考えています。
最近このジャンルを知ったという人で未プレイの方は、そのルーツ（？）とも言えるような作品として
一度はプレイしてみるものいいかもしれません。
点数は60を基本点としてストーリーの構成と歴史的価値を10点ずつプラスして80点とさせていただきました。