竜と剣士と神の塔 クロスレビュー

拠点の村とダンジョンを行き来しながら装備を整えて、さらにダンジョンの奥へと進んでいく、いわゆるハック＆スラッシュ型のアクションRPG。
このゲームの魅力は何と言ってもテンポの良さ。
ダンジョンでは、次々と向かってくる敵シンボルに接触するだけでダメージ判定が行われるシステムで、ガンガン敵に体当たりをして猛進していく。
プレイヤーの素早い移動速度や、敵を倒した時のSEなども相まって、ダッシュで駆け抜けて大量の敵を一気になぎ倒すのは非常に爽快。
ボス戦は一見単調に思えるが、距離を置きながら少しずつ敵のＨＰを削るもよし、力技でねじ伏せるもよしで、回復アイテムを使うタイミングも考慮にいれて戦うので、意外と単調に感じずにプレイできる。
ダンジョンの宝箱や敵からのドロップで素材が手に入り、装備を合成して強化していくのだが、これもサクサクと強い装備を作れるので、装備更新のテンポが早くて、自分が強くなっていくのがわかりやすくて良い。
主人公の着せ替えコスチュームも複数あり、装備している服によってＮＰＣのセリフがかわったりする遊び要素も丁寧につくられている。
ボスに敗北することでＨシーンを見られるが、勝利することでもＨシーンの回想を回収できるので、わざと負けるのが面倒な人にも配慮されている。
このサークルさんは、同様の戦闘システムの作品を何作か出しており、そちらは後発なのでシステムはパワーアップしているが、この『竜と剣士と神の塔』はその原点として、シンプルにまとまっている作品なので、今でも十分に楽しめる。