どうしても発生してしまうのが、ゲームの誤動作や脱字といった
いわゆる「バグ」です。
小さなものから大きなものまで、様々な種類があります。
特に最も最悪なのが、「進行不能バグ」。
クリアできないってやつですねー。
バグは信用を失いやすい反面、うまく対処すればファン獲得にも繋がります。
バグが発生した場合は、「プレイヤーさんを不安にさせない」ことが重要です。
具体的な対応方法例をご紹介します。
1.現時点でのバグ情報を把握しよう!
初動として重要なのは「現時点でのバグ情報を把握する」ことです。
バグの情報を把握しなければ、どのような対処をすればいいのかも不明確。
不明確のまま対応をしてしまうと、曖昧な対応になりがちです。
誠実な対応を開始するためにも、以下の4項目を中心に
バグの内容を一度整理してしまいましょう。
バグの原因や正体を確認
- どんな条件でで発生するバグ?
- 特定の環境でのみ発生する?それとも全部の環境で発生する?
バグの影響度はどれくらいか
- 顧客のPCに影響を与えるもの?(無限ループで終了すら出来ないなど)
- 進行上に不具合がある(フラグミスでクリア出来ない)
- 進行上は問題ないけど、難易度に影響出ること(武器が強すぎるなど)
- プレイにほぼ影響ないバグ(誤字脱字など)
バグ修正にどれくらいの時間がかかりそうか
- 外注等に修正が必要で時間が掛かる(絵の一部色塗り忘れなど)
- 販売サイトの再審査が必要(獣畜描写やロリ描写があった!)
- 一部ファイルの置換えでOK(パッチファイルで適応可能)
バグ解決の提供はどんな方法があるか
- 登録サイトに再アップして再ダウンロードを促す
- 追加パッチを配布する
- プレイヤーに手動で修正してもらう(特定の文字列を置き換えてもらうなど)
ただし、この初動で重要なのは、時間をかけ過ぎないこと。
同人業界は事後フォローが効かないような業界でもないので、
情報把握は30分〜1時間以内に済ませるようにしましょう。
(把握できない情報などがある場合の対処法も、次の項目で説明します)
2.第一報をお客様向けに情報発信
『バグ』が発生したことを第一報として発信しましょう。
各サークルさんのサイトやブログ、DLsiteさんで作品公開済みの方は、
DLsiteさんから提供されているブログでいいと思います。
『1』で整理した情報を元に、以下の様なことをプレイヤーさんに伝えましょう。
・具体的にどのようなバグが発生しているか
(例:ヨッピーアイランド以降、進行できないバグが発生しています)
・どういう状況で発生するバグなのか
(例:オレンジ姫を助ける前にヨッピーアイランドに到着してしまった場合に発生)
・プレイヤーに与えるバグの影響はどんなものか
(例:進行不能になり、先に進むことが出来なくなります)
・修正にはどれくらい掛かるか
(例:再審査のため、数日掛かる)
・予定しているバグ修正の提供方法
(例:ダウンロードサイトさんでの再ダウンロードにて、バグ改善版提供予定です)
・バグの修正状況
(例:修正済みで、現在修正ファイルを確認してもらっているところです)
・プレイヤーにお願いしておきたいこと
(例:オレンジ姫を助ける前にヨッピーアイランドに行かないで下さいなど)
これらの情報を素早く提供することで、バグに陥ったプレイヤーさんに
安心感を与えることが出来ます。
顧客として心配事の1つが『対応がどうなっているのか』ということ。
これらの情報を第一報として提供することで、「サークルさんも動いている」ということを
伝えることが出来ます。
原因などがわからない場合は?
バグの発生状況などが特定できず、「情報把握」が仕切れていない場合もあると思います。
その場合も、必ず第一報は出しましょう。
情報把握が仕切れていない項目は、「現在調査中であること」を明記します。
調査中であるという情報だけでも、「行動していること」を伝えることができ、
プレイヤーさんに安心を伝えることが出来ます。
3.1日1回、続報を出す
必ずやってもらいたいのが、『1日1回、続報を出す』ことです。
ダウンロードサイトの更新待ちなど、進行していない場合も、
情報を発信していきましょう。
情報を提供しないと、「放置しているの?」とか、
疑心の目を向けられてしまう可能性があります。
また、本気で対応していないように見られてしまう恐れも……
「動いている」ことを伝え、プレイヤーさんに少しでも
安心感を与えられるように心がけましょう。
続報の出し方ですが、基本的には進行したことなどを具体的に記載。
進歩していない場合は、現状をまとめ直して、再掲載することがいいかと思います。
4.バグ修正版の適用方法
バグ修正版のアップロードが完了したら、ブログ等で
適用方法なども記載しましょう。
例えば、ツクールであるなら『セーブデータを移動して下さい』とか
『特定のファイル形式データを○○フォルダへ移動』
みたいな感じですね。
あなたのバグを待ちに待っているプレイヤーさんが迷わないようにしてあげれば、
よりあなたの作品を楽しんでもらえる可能性が高くなります。
5.クリティカルなバグなら、今後の対応策も
進行不能バグが連発した場合や、プレイヤーのパソコンに
大きな影響を与えてしまった場合など、バグによる影響が大きい場合は、
「再発防止策」の公開も視野に入れましょう。
クリティカルのバグを出してしまった場合は、あなたのサークルの
信頼度が大幅に下がってしまっている可能性があります。
再発防止策をプレイヤーさんに提示することで、
安心感と真剣さを伝えることが出来ます。
また、再発防止をすることで、バグの少ない
良い作品制作に結びつきます。
誠意な対応はファンにも繋がる
ここまで、一連のバグ対応をまとめてきました。
人間ですので、完全にバグをなくすことは難しいかと思います。
もちろん、一番いいのはバグとかを発生させないことです。
ですが、起きてしまったものは仕方ないのですから、
どうすればお客様が安心出来るのかをしっかりと意識して、
よりよい対応をしていきましょう。
せっかくあなたの作品に目をつけてくれたお客さんでも、
あなたのミスと対応の悪さで、ファンじゃなくなってしまう可能性もあるんです。
逆に、問題が起きた場合の対処がうまくいくと、
ファンになってくれることもあるんです。
お客様の立場に立って、誠実で安心してもらえるような
対応を心がけて、バグ対応を行っていきましょう♪
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