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Spiral Legend II レビュー (by 十文字京太郎)

Spiral Legend II

 

作品名 :Spiral Legend II
サークル:Expiacion
価 格 :900円(税別)
ツール :RPGツクールVX
評 価 :★★★★☆

Spiral Legend IIの概要

エロRPGとしては珍しい、というか画期的(?)というか、『エロCGのないエロRPG』です。
作品紹介でも『絵なし』と謳われており、本作が2作目に当たります。

 

1作目の『Spiral Legend』との関連性が有り、過去のお話という設定になっています。
しかし1作目をプレイしていなくても問題はないと思います。

 

自分も1作目はプレイしていません。

ストーリー紹介

神々が降臨し、動物が魔物と呼ばれるようになった世界。
神々が去った後も魔物は残り、人類は存亡の危機に立たされた。

 

そんな人類に魔物から住処を守る結界を与え、
怒れる精霊を鎮めて魔法という武器をもたらした女神アルテナ。
彼女の加護により、人類は魔物に怯えながらも生き長らえていた。

 

下町に暮らす青年ジャックは学園に通い、戦いについて学びながら魔物を狩って生計を立てていた。
幼馴染の工匠や可愛い後輩、高飛車貴族の同級生と共に、
貧しいながらも充実した学園生活を続けるジャック。

 

しかし一人で狩りの最中に、結界の中には入れないはずの強力な魔物と遭遇。
死ぬほどの重傷を負いながらも、なぜか助かり魔物の姿も無い。

 

まさか、結界に穴が?

 

ジャックは仲間たちと共に結界について調査を開始するが、
少しずつ国を巡る陰謀や世界を揺るがす事件に巻き込まれていくのだった。

Spiral Legend IIの特徴

何と言っても真っ先に取り上げなければならないのは、『絵なし』であるということでしょう。
しかし『エロCG』がない分、テキストの量は多く、文章もちょっとしたエロファンタジー小説並みの
クオリティーがあるように思います。

 

また本作は『男主人公』の『複数パーティー』制であり、メインヒロイン三人が仲間になります。

 

『絵なし』に隠れがちではありますが、商業クラスのシナリオ内容とプレイ時間、
キャラ同士の掛け合いなどは、RPG本来の面白さを思い出させてくれます。

Spiral Legend IIの長所

充実したキャラクター同士の掛け合い

男主人公にメインヒロイン三人による長編RPGであり、
イベント発生時におけるキャラクター同士の漫才は、プレイしていて楽しみの一つになっていました。

 

主人公は貧しいスラムの出身でありながら面倒見が良く、実は正義感を秘めた存在。

 

ツンデレ系貴族の少女は、最初こそは印象が最悪であるものの、貴族としての気高さや、
それ故の脆さはプレイヤーの同情を誘います。

 

後輩系ロリ少女は、主人公に好意を持つ妹的な存在。
しかし大きな隠し事をしており、それ故に悩みを抱えています。

 

幼なじみ系お姉さん少女は、主人公の姉のようであり、男友達のような存在。
それ故に彼女を一人の女性として意識した時の破壊力は大きい。

 

しっかりとしたキャラ設定があり、なおかつそれぞれのヒロインが影響し合っている様子が、
きっちりとシナリオに組み込まれています。

 

これぞRPGという感じのイキイキとしたキャラクターたちは、大きな長所といえるでしょう。

 

サブキャラクターも凄い

エロRPGでは、メインキャタクター以外のキャラクターたちの扱いが
少し雑な作品が多いように思います。

 

しかし本作は学園の教師や学園長、吸血鬼、クラスメイトや敵キャラに至るまで、
個性が確立していて設定がしっかりしています。

 

このためストーリー性やイベント時の盛り上がりが大きく、次の展開が気になるように仕上がっています。

 

個人的には吸血鬼のアルテミス様がメインヒロイン以上に気に入っています。
強くて可愛いとか最強。敵キャラも非常に憎ったらしいので、
ぶっ飛ばした時の爽快感はRPGならではですよね。

 

エロシーンのテキスト量と演出がスゴイ

エロシーンは敗北エロがメインで、
あとはメインヒロインのルートが確定して以降のラブラブエロがあります。

 

メインヒロインたちとのイベント量が多く、愛着が湧いてくるので敗北エロは意図せず
ネトラレ的な要素を含むことになりますので、その点は注意が必要です。

 

また本作のエロシーンは、エロの内容を丁寧に描いているため一つのエロシーンが長い印象です。
射精が1回だけで終わるケースの方が少ないんじゃないだろうか?

 

それに伴いエロシーンのテキスト量も非常に多く、内容もライトノベルぐらいの文章力が
あるため惹きつけられます。

 

エロのファンタジー小説が好きな人なら、問題なく楽しめる内容ではないかと思います。

 

また演出面も、場面に適したBGMやピストン運動を表現した効果音、
射精をイメージしたフラッシュなどを多用しています。

 

絵なしでは有りますが、それを補うだけのテキストと演出が好印象でした。

Spiral Legend IIの短所

難しい戦闘バランス

最も注意していただきたい短所です。
とにかくザコ敵が強く、一回あたりの戦闘時間が長い印象です。

 

シンボルエンカウントなので戦闘は避けやすい面がありますが、
すべての戦闘を避けられるわけではないです。

 

また慢性的なカネ不足になるほか、装備品を揃えたりクエストを
達成したりするには魔物がドロップする素材アイテムが不可欠です。

 

このためメインのストーリー以外に多くの時間を当てなくてはならないため、
ライトユーザーには厳しい作品と言えます。

 

長いイベントと周回プレイ必須

本作のメインヒロインは3人ですが、真エンドと呼ばれるものを見るには
全員をクリアした上に、もう一週しなければなりません。

 

このため周回プレイを前提としていますが、初回クリアだけで私は70時間程かかりました。

 

いわゆる『強くてニューゲーム』があるので2週目以降はクリア時間が短縮されますが、
完全クリアにはかなりのプレイ時間が必要になります。

 

また本作は一つのイベントが長いのですが、
共通のイベントを4回は見ないといけないので、それもキツイ。

 

長所で挙げたようにイベント自体は面白いですし、メッセージスキップ機能もありますが、
ちょっと作業感が強くなる印象です。

 

かなり腰を据えてプレイする必要があります。

 

エロシーンまでが遠い

作品紹介でも書かれていますが、本作は初回クリアだけで50時間を要するモンスター作品です。

 

しかし、それ故にエロシーンまでが遠い印象です。

 

エロシーンを回収するにはストーリーを進行しないといけないわけですが、
前述したようにメインイベント・サブイベント双方とも進行には非常に時間を要します。

 

このためエロシーンとエロシーンの間隔が長く、
エロをメインで楽しみたい人には不向きな内容となっています。

 

絵なし!

本作の特徴なので、言うまでもないことですが。

 

顔グラフィックこそ『臼井の会』様のものを使用していますが、エロシーンにCGは全く表示されません。
一般的には短所といえる部分ですよね。個人的には気になりませんでしたが。

Spiral Legend IIの個人的な評価

RPG作品として考えた場合、ストーリー性は商業クラスの内容で神クラスかなと思います。

 

しかし戦闘難易度の高さやエロイベント間隔の長さ、
『絵なし』などのため、エロRPGとしては非常にクセが強く人を選ぶ作品です。

 

ゲーム性 ★★★★☆

 

シナリオ ★★★★★

 

イラスト ★★☆☆☆

 

エロさ ★★★☆☆

 

独自性 ★★★★☆

 

ストーリー性が高く、久々にハマってしまった作品でした。
エロ面も個人的にはですが『絵なし』が気になりませんでしたし、満足できる内容だったと思います。

 

しかし難易度が高く、やはりザコ戦や素材集めなどサブイベント関連で時間を要するのが非常に辛い。

 

プレイ時間が100時間を超える辺りで、最終的に『ゆとりモード』なるチート機能を使用してしまいました。
ちょっとした敗北感があります。(泣)

 

前作も気になるのでプレイしたいのですが、本作以上に戦闘難易度が高いということなので、
ちょっと手が出せないなぁ。

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本レビューについて

執筆者:
十文字京太郎

 

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